カルビーが求める人財とは!?新卒採用担当者の本音に迫る
カルビーではどんな働き方ができて、どんな仕事ができるのでしょうか。
そんな疑問に答えるべく、THE CALBEE編集部では昨年に続き、2024年4月入社の新卒(大学・大学院卒)採用のプレエントリー開始に合わせ、カルビーの採用活動や人財育成をテーマにした連載「NEXT is NOW」を再開します。※不定期連載。
若手社員や人事担当者らにスポットライトを当て、仕事内容や、就活時のエピソードを紹介していきます。
今年1回目は、新卒でカルビーに入社し、採用担当を務める人財・組織開発部の松澤辰巳さんに採用方針や学生に求めることなどを聞きました。
財務・経理や生産技術・DX推進のスペシャリスト候補の採用を強化
―2024年4月入社の新卒採用プレエントリーが始まりました。まずは採用概要を教えてください。
松澤:カルビーは2030年に向けた長期ビジョン「Next Calbee 掘りだそう、自然の力。食の未来をつくりだす。」を掲げ、グローバル展開の強化と新たな食領域での事業確立を目指しています。
今回の新卒採用では、このビジョンに沿って、未知なる領域の変革に果敢に挑戦し、未来を創り出していく意欲を持った人財を約40名程度採用していく予定です。
昨年に続いて「ビジネス総合コース」(営業/企画/コーポレート等)、「プロダクト開発コース(生産技術/研究開発等)に加え、主に製造現場の最前線で商品を創る「生産マネジメントコース」の3つから将来希望するキャリアパスを選んで応募いただく「コース別選考」を行います。
―方針は概ね継続ですね。昨年は理系職種の採用を強化していました。今年の特徴を教えてください。
松澤:理系職種は継続して採用強化の予定ですが、新たなチャレンジとして、ビジネス総合職の中でも会社基盤強化のために財務・経理を担っていただくような人財、また将来的な製造現場の生産効率向上のための生産技術・DX推進のスペシャリストとして育成する方の採用を強化したいと考えています。
現状の組織をみたうえで、カルビーが一層グローバル展開を推進するため、また国内の事業基盤を強化するための人財の育成に注力すべきと考えているからです。
このポジションを希望しご入社いただいた方には、初期配属から専門業務の経験を積んでいただく育成プランを考えています。
例えば、経理のポジションであれば、初期配属でカルビーのビジネスの根幹である製造現場(工場)にて管理会計の基礎を学び、次のステップとして本社の経理部門にてカルビー全社やグループ会社の経理業務を担当。ゆくゆくは海外のグループ会社を担当する、というように、段階を経てスペシャリストを目指していただきます。
―その道のプロをじっくり育てるということですね。職種別採用なのでしょうか。
松澤:財務・経理や生産技術・DX推進といった新たに注力する職種も、ほかのコースと同様に総合職採用になります。先ほどのような育成のイメージやキャリアプランを事前にお伝えし、そこに共感してくれる方を育成したいんです。
応募段階では、専門的な経験や知識や資格、学部は問いませんし、入社後に働く中でほかの仕事をしてみたくなれば、チャレンジも可能です。
求めるのは5つの価値観を体現し、自分らしい強みがある人財
―たくさんの方が応募できそうですね。カルビーが求める人財はどんな方なのでしょうか。
松澤: 2024年入社の方々がリーダーとして活躍するころは、海外事業が拡大しているはずです。なので、グローバル展開していくカルビーの方針に共感いただける方が前提になります。
あとは、カルビーが大切に育てていきたい価値観「Calbee 5 Values」(自発、利他、対話、好奇心、挑戦)に基づいた思考や行動ができる方は、求めている人財に近いと思います。
この 5 Valuesは、私たちが中長期的なイノベーションを創出していくために設定した価値観です。カルビー社員はこの体現を求められています。例えば、「挑戦」でいうと、いまのカルビーは海外売上高比率を上げたり、新事業の柱を模索したり、新たな成長を目指しています。会社全体がそういう段階なので、学生時代に新しいことにトライした経験がある方は、採用したい人財になりますね。
―では、5Valuesをすべて体現していたら、絶対採用したいと。
松澤:そうですね。5Valuesをバランスよく体現しつつ、“自分はこれだ!”と思う強みをお持ちの方は、すごく魅力的です。全部秀でていたらスーパーマンみたいですが(笑)。
例えば、何かに挑戦して失敗したとしても、そこで何を学んで、先々どう活かしていくのか。経験学習的な思考がみてとれると、“この人はどんどん成長していきそうだ”とイメージができますよね。
―なるほど。カルビーでいま活躍している方はどんな方ですか。
松澤:主体性をもって楽しみながら仕事をしている方が活躍していると思います。人事でよく使っている言葉に“圧倒的当事者意識”があります。仕事をつくり出したり、成果を出し続けたりするためには受け身ではなく、自分自身が強い意志をもって選択することが大切です。
―そんな人財を求める中で、具体的に面接ではどんなことが聞かれるのでしょうか。
松澤:その時々によって違いますので、明確には答えられませんが(笑)。例えば、当たり前の努力にプラスアルファ、自分なりにチャレンジしたことは何なのか。好きなものがあったときに、それを分析して突き詰めて考えているかどうかなど。好奇心の源や、挑戦した経験などを自分なりに整理しておくと良いかと思います。
入社前に理想のキャリアを明確化!?きめ細かなサポートとは
―確かに過去を棚卸し、言語化するのは大事ですね。内定後、入社までの間にキャリアを考える機会があると聞きました。
松澤:採用計画では大体6月ごろに内定するのですが、翌年4月の入社までに、目指すキャリアを考える機会をいくつか設けています。具体的には先輩社員との座談会や人事担当との面談などです。そして、初期配属が決まった際には、なぜ配属先がここなのか、目指すキャリアの中で配属先がどういう意味を持つのか、をお伝えする面談もあります。
―入社前にある程度の目標を決め、そこまでの道のりも把握するということですね。
松澤:そうですね。入社後のキャリアプランが明確になっていないと、何のためにいまの仕事をしているのか、悩むこともあるかと思います。新入社員の中には、やりたいことをできるだけ早くやりたいという方もいますが、まず、全体像をつかむことが大切です。
商品開発だとしても、単に新しい味をつくるだけではなく、どうやって工場で生産をし、どう売っていくのかを知らないと良い商品を作るのは難しい。それには一定の期間が必要で、最初は本人が想像していた部署と違うかもしれません。でも、どんな経験も、将来の自分にとって必要だということがわかれば、モチベーションは違うはずです。
―入社後はどんな流れなのでしょうか。
松澤:入社後2か月間でビジネスマナーなどを学ぶ本社研修と、製造や物流、営業の部門で現場研修(10プロセス研修)を受けていただきます。その後、本配属となり、11月ごろに改めて将来のキャリアを考える面談を実施します。
並行して、入社直後から毎月、体調面・仕事面・人間関係をチェックし、いつでも人事に相談できる環境をつくっています。最初は分からないことも多いでしょうし、直属の上司に言いづらいこともあると思います。そんな不安を少しでも解消できるようにしたいんです。
やりたい!を実現。営業から人事に異動したワケ
―松澤さん自身の話も教えてください。志望理由は何だったのでしょうか。
松澤:私の場合は食を通して、社会に貢献したいと考えたためです。大学時代に食事制限や筋トレを通して、ボディメイクに励んだことがきっかけです。その中で、食の大切さを思い知り、食品メーカーを志しました。
中でもカルビーは、おいしいだけでなく、心も健やかになる商品が多かったので、そんな商品を一人でも多くのお客様に届けたいと思い、営業を志望しました。
―入社後のギャップはありましたか。
松澤:ありましたね。もともと営業はパソコンに向かって仕事をするイメージだったんですが、実際はスーパーなど売り場に出向くことが多くて。そこで商談をして、売り場を任せていただき、場合によっては自分の手で売り場をつくる。最初は驚きましたが、次第に営業にとって現場に足を運ぶことが大切だと気づきました。
実際に売り場を見て、担当の方と話をすることで、現場で何が起きているのかが分かるんです。すると、納得した上で提案ができます。
―営業経験を経て、松澤さんは昨年4月から人事総務部に異動しました。希望したのでしょうか。
松澤:はい、年に一度、希望部署を伝えることができる制度を使いました。入社当初はずっと営業をするつもりでしたが、いろんな社員の方と関わる中で人事の仕事に興味を持つようになりました。
―経験を積む中で新しいやりたいことができたんですね。松澤さんが思うカルビーの社風を教えてください。
松澤:まず柔軟性があると思っています。私もそうですが、“この仕事をしたい”と声を上げれば、それを受け入れてくれる風土があります。また、女性管理職や若いマネージャー比率も高く、性別や学歴、年齢、入社区分は関係なく、評価してくれます。
社員の特徴で言うと、あたたかい方が多いですね。中途入社で入ってくる方々の話を聞くと、皆さんそろって“みんないい人”と言います。思い返すと、新卒でカルビーを受けたときも、面接官の方々が穏やかだったのが印象的でした。
―最後に、就活中の学生の皆様へメッセージをお願いします。
松澤:就活のときは、こんな姿、こんな人になりたいという理想を思い浮かべて、そこに対してのギャップを埋めるためにどんな経験をしていければ良いのかを考えることが大事だと思います。それを達成するための手段として、会社や仕事があると。そんな考えの中でカルビーの名前が上がると嬉しいです。
カルビーはこれからグローバル化を進めていきます。その方向性や価値観に共感してくれた方に、ぜひ応募してほしいです。選考プロセスの中でお会いできるのを楽しみにしています。
カルビーの24年新卒採用ページはこちら
https://www.calbee.co.jp/recruit/
昨年の採用方針については下記をご覧ください。
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文、写真:櫛引亮