カルビーの存在意義とは? 企業理念に込められた想いから、その問いに迫る
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カルビーの存在意義とは? 企業理念に込められた想いから、その問いに迫る

THE CALBEE

皆さんは、カルビーがどのような企業理念を掲げているかご存知でしょうか?

企業理念は、その企業が大切にしている想いやパーパス(存在意義)を言語化したものです。就活生の方であれば、志望する企業の理念を調べる機会もあると思います。

昨今、企業を取り巻く環境は複雑さを増し、先行き不透明で、将来の予測が困難な状態にあります。そんなVUCA※の時代だからこそ、存在意義の重要性が再認識されています。

※Volatility:変動性・Uncertainty:不確実性・Complexity:複雑性・Ambiguity:曖昧性

今回は、カルビーグループの企業理念に込められた想いに迫り、その存在意義について触れてみます。まずは、理念策定に深く関わってこられた人たちのお話しも交えながら、カルビーの企業理念がどのようにしてつくられたのか、そのルーツを紐解いていきましょう。

本題に入る前に、カルビーグループの原点である「創業の精神※」と大切な価値観「Our Value」について紹介します。
※創業者 松尾孝さんに関する、こちらのnote記事もご覧ください。


【創業の精神】
健康に役立ち、安全で安価な商品づくりと、
未利用な食糧資源を活かした商品づくりを目指して、
社内の英知を結集するために企業を組織する。

【Our Value】

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若い力で「未来のカルビー」を描きだせ。若手社員の魂が込められた、理念の原石

「カルビーの未来を、2001年のカルビーを、そのころ引退しているかもしれない経営陣に任せておいていいのか。カルビーの未来をイチバン真剣に考えられるのは、人生のもっとも充実した時期をこのカルビーで迎える私たちじゃないのか」―

ある若手社員の呼びかけにより、未来構築プロジェクト「2001年のカルビー委員会」が発足されました。カルビーが創立40周年を迎えた1989年のことです。

平均年齢27歳の若手社員22名で構成されたプロジェクトは、2001年のカルビーグループのあるべき姿を若き力で描きだそうという主旨でスタートしました。

委員会では、カルビーグループの原点である「創業の精神」や歴史を振り返り、現在の姿(経営方針や経営資源)を見つめ直すところから始まったそうです。そこから未来のあるべき姿についてさまざまな議論を重ねる中で、カルビーグループの存在意義を“理念”として打ちだす必要性が提言されたのでした。

「21世紀に向けてカルビーグループが変革するためには、社会における確固たる存在意義を示し、全社員が同じ志(理念)を持つべきだと考えたんです」そう話すのは、委員会メンバーだった駒田 勝さん(現:コーポレートコミュニケーション本部 本部長)

駒田さん1(明るさ補正)

駒田 勝さん

そこから理念づくりが始まるのですが、形になるまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。

「さまざまな部署から集まった若手社員はみな、血気盛んで、未来のカルビーへの想いを強く持っていました。でも、理念の策定なんて、まったくの素人集団。想いを言語化するのは本当に大変な作業だったと思います」と、委員会メンバーの相談役を担っていた長沼 孝義さん(現:公益財団法人みちのく未来基金 代表理事)は振り返ります。

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長沼 孝義さん

というのも、当時の社長、松尾 聰さんから委員会メンバーへ1つだけ要望が出されていたのです。
「外部の力に頼らず、自分たちの手で、自分たちの頭で考えたことをまとめてほしい」

途中、何度も頓挫しかけながら・・・約1年と3ヶ月に亘る活動期間を経て、理念の原石が提言されたのでした。

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「2001年のカルビー委員会」にて提言された理念の原石

「20代の頃に、『創業の精神』や歴史など、企業の大切な部分に触れることができたのはとても貴重な機会になりました。この活動を機に、自社へのエンゲージメントも高まりました。いま20代・30代の皆さん、40代・50代の方もそれぞれの10年後を描いてみてほしいですね」(駒田さん)

「次世代を担う若手社員が、苦しみながらも手作りで自分たちの想いを形にした。たくさん遠回りもしたけど、その分、メンバーの魂はしっかり刻み込まれたものになったと思います」(長沼さん)

2001年委員会レポート

「2001年のカルビー委員会」がまとめた700ページに及ぶ報告書 

企業としての転換期。1993年、企業理念制定

それから3年後―

1993年、カルビーとしては初となる中期経営計画が策定されました。当時のカルビーは、「ポテトチップス」や「かっぱえびせん」、「サッポロポテト」を主力商品として、売上1,000億円に迫り、従業員も約3,000人を抱える規模にまで成長していました。ところが、それに見合った組織体系やマネジメント構造になっていないという大きな課題を抱えていました。

まさに企業としての構造改革が必要な転換期を迎えていたのです。このような状況下に発表された中期経営計画の冒頭に、企業理念が掲げられ、初めて公にも開示されました。

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「カルビー中期経営計画1993-1997」より

中期経営計画プロジェクトのリーダーを務めた長沼さんはこう振り返ります。「企業理念は、『2001年のカルビー委員会』で提言された理念案をベースに、『創業の精神』がきちんと受け継がれているかをあらためて確認しながら、中期経営計画で掲げた具体的な戦略と照らし合わせてつくりあげました。一語一句、細部に至るまでこだわって仕上げたのを今でも鮮明に覚えています」

新設された経営企画部門で、中期経営計画策定の中心メンバーだった伊藤 秀二さん(現:代表取締役社長兼CEO)にお話しを伺いしました。
「1993年の中期経営計画では6つの柱を掲げました。『商品政策/事業の開拓』や『海外への展開』などです。さらに『ブロック経営の建設、本社の破壊と創造』として、各地域が権限を持ち、マーケット特性に合わせた方針・戦略を立てて、実行するマネジメント体制に移行しようともしていました。企業が新たな変革に乗り出す転換期でしたので、全社員が根っこに据える考え方、迷ったときに立ち返れるものとして企業理念が必要だったのです」

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伊藤 秀二さん

これまでにない新たな形態の商品として、1995年に「じゃがりこ」発売という実りをもたらすなど、企業理念を基に、中期経営計画で打ち出した6つの柱は着実に実行されていったのでした。

企業理念のリファイン、「Our Value」の確立。そして、未来へ。

2004年に策定された「カルビーグループ中期経営計画2004-2008」にて、企業理念は現在の形にリファインされました。

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「カルビー中期経営計画2004-2008」より

リファインされた企業理念には、「おいしさと楽しさの創造」という要素が新たに加わりました。資料に残されていた当時の社長、松尾 雅彦さんのメッセージからも、よりお客様本位の経営、お客様接点から新たな価値をつくりだすという強い決意が読み取れます。

こうして、カルビーグループの存在意義が内包された企業理念はつくりあげられ、現在に至っています。2006年にコーポレートメッセージ「掘りだそう、自然の力。」、2009年にグループビジョン「顧客・取引先から、次に従業員とその家族から、そしてコミュニティから、最後に株主から尊敬され、賞賛され、そして愛される会社になる」が制定され、それらが今、カルビーグループの価値観「Our Value」となっています。

国内外で事業を展開し、多様な価値観を持つ人財が集まる現在のカルビーグループ。だからこそ、企業理念など、大切にする価値観を、誰が見てもシンプルで分かりやすい形に言語化し、社員一人ひとりに浸透させ、共感を生み出すことがますます大切になってきます。

最後に。社長の伊藤さんに、未来を見据えたカルビーグループの存在意義についてお聞きしました。

「カルビーグループは、創業期から自然環境の中で事業を営み、経済価値と社会価値の両立を目指しています。つまり私たちの事業活動は、人的資本・社会資本に留まらず、自然資本(土壌、森林、水、生物など)にまで深く関わっているわけです。あらためて、私たちは何のために存在するのか、何のために事業をしているのかをより深く考える必要があります。
今後も食品の製造・販売は、事業として成長させていかなければなりません。ただ、それだけでいいのか?自然や食に直接的に関わるだけでなく、社会全体が豊かになり、私たちも豊かになるためには、食を通じた幸せを提供する違うアプローチも考える時期がきていると思います。
健康という概念からすると、ココロとカラダの健やかさに貢献するアウトプットとしては、モノ(ハード)としての食品に限りません。カルビーグループが提供できる付加価値をさらに進化させていく。そうした発想も企業としての新たな事業機会の創出につながっていくのではと考えています。
カルビーグループは、長期ビジョン(2030ビジョン)として、『Next Calbee 掘りだそう、自然の力。新しい食の未来をつくりだす。』を掲げています。これからもステークホルダーの皆さまとの共創により、カルビーグループの存在意義を磨き上げていきたいですね」

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カルビーグループは、これからも「創業の精神」を受け継ぎ、企業理念を実践・追求することで、Next Calbeeの実現に向けた変革を進めていきます。

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