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0から1を作り出す 新ブランドをみなさんにお届けしたい

“次の時代を担うのはあなた”の意を込め、2023年4月入社の新卒採用に合わせてはじまった連載「NEXT is NOW」。現場で活躍しているさまざまな社歴や職種の人財を紹介しています。

今回は、研究開発本部で活躍する鵜飼ひかりさんです。「ポテトチップス」や「ポテトチップスクリスプ」「ぬれじゃが」を担当し、商品のコンセプトの決定や味付けの開発をしている理系女子の鵜飼さんに仕事内容ややりがいについて話を聞きました。

鵜飼 ひかり(うかい ひかり)
カルビー株式会社
研究開発本部 開発2部
2015年4月新卒入社。大学院理学部生物学科修了。
新宇都宮工場で「ポテトチップスクリスプ」の製造に従事。2018年4月より現職。趣味は食べること。

1年先の流行を見据えて開発 

―まずは、現在の仕事内容を教えてください。
鵜飼:研究開発本部は商品の研究・開発を行っている部門です。私が所属する開発2部では年間100種類以上の新商品を発売している「ポテトチップス」や筒型ポテトチップスである「ポテトチップスクリスプ」、アンテナショップや一部コンビニエンスストアで発売している「ぬれじゃが」の味付けの開発をしています。十数名ほどのメンバーで担当しているため、年間1人で十数品から多い人では20~30品を担当しています。

鵜飼さん7

味付けの開発は発売の1年前くらいから動き出します。まずは1年後にどんな味が流行るかリサーチして、ターゲットや価格設計などコンセプトを決めます。その後、試作を経て、味を決定。パッケージの裏面表示を作成します。マーケティングの担当者と1対1でペアを組んで商品を担当。相談しながら、コンセプトや試作した商品を商品会議で発表、承認を得て商品化しています。

―具体的にこれまで、どのような商品を担当しましたか。
鵜飼:いまは「ポテトチップス うすしお味」を担当しています。いわゆるロングセラー商品は、大体3年に1度のペースで手を加えています。歴史のある味をリニューアルするときは、消費者調査をしてお客様の反応を見ます。ちょうど試作をしていますが、歴史のある商品ほどお客様の思い入れがあるため、リニューアルが難しいと痛感しています。
あとは「ポテトチップスクリスプ わさびしお味」をはじめ、期間限定の味の開発も担当しています。これらは毎年味の見直しをしており、開発に異動してからずっと担当しています。

商品

ポテトチップスクリスプ わさびしお味は2021年5月発売の期間限定商品。

今の私をつくった、新しいことへチャレンジする楽しさを知った経験

―入社して挑戦した事はありますか。
鵜飼:「ポテトチップスクリスプ」の製造です。ちょうどブランドが誕生するタイミングで、製造する新宇都宮工場に配属されました。社内にマニュアルやノウハウがあるわけではなかったので、正解がまだない中、試行錯誤しながら主体的に関われたことが良い経験になりました。なかなか新しいブランドが立ち上がる瞬間に生産現場に立ち会うことはできないので。他部署でもやったことがない新商品の生産を軌道に乗せるため、みんなでスタンダードを決めたり、新しいものを作る大変さと発売時の達成感や楽しさを体験することができました。

鵜飼さん4

毎日テスト、テスト、テストという形でいろんな条件で生産し、設備のメーカーに問い合わせ、トライ&エラーの繰り返しでした。製造方法はもちろん、筒型の包装形態もカルビーでは初めての技術だったので、開発者や技術者も日々苦労しながら設備を改造・調整していました。そんな様子を間近で見て、いろんな部門の人が力を合わせて新しいものを立ち上げる熱意を肌で感じました。

「ぬれじゃが」は、社内では珍しい製法で作った商品のため、アンテナショップや一部のコンビニエンスストアでしか販売していません。今後、アンテナショップや一部の店舗だけでなく、もっともっと多くの場所で販売できるようにしたいと思っています。そのためには、生産量を増やすうえでの課題解決が必要で、いろんなことを実験しています。それでも、1年目の経験があるからこそ、新しいことにチャレンジが楽しいと思えています。まずはこの商品を皆さんに知ってもらいたいです。

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試作品を作っている様子

―今後の目標についても教えてください。
鵜飼:ゆくゆくは自分で0から新しいブランドを作りたいと思っています。「ぬれじゃが」は前任者が0から作り上げたものを引き継いで1を10にする仕事をしていますが、0から1を作る仕事を将来はしていきたいです。メーカーの開発として、やっぱり0から作り上げていきたいなと思っています。

鵜飼さんスケジュール

地道に積み重ねる根気強さを培った学生時代

―学生時代の話も教えてください。カルビーを志望した理由はなんでしょうか。
鵜飼:「食べること」は基本的で重要なことですが、加えて、楽しくポジティブなイメージがありました。そこで、10年後20年後には、食を通してダイレクトに社会に繋がれる仕事がしたいと思って志望しました。

―学生時代に頑張っていたことはなんでしょうか。
鵜飼:高校生の時は理科が好きで、特に学びたいと思ったのが生物学でした。大学院では神経系に一番興味があり、マウスを使って脳神経の研究をしていました。実験の手法が難しく簡単に結果が出るものではないため、同じ地味な作業をコツコツとあきらめずにやり続けることが大変でした。先輩が何年も研究して蓄積したデータに一つの新しい仮説を立て。実証を重ねる根気が求められました。

―就職活動で大切にしていたことはありますか。
鵜飼:選考や説明会、面接で自分らしさを出せることを意識していました。変に背伸びしたことをせず、自分らしく自分の言葉で話すことを大切にしました。自分の言葉で話さないと相手にも伝わらないし、相手の意図もなかなか頭に入ってきませんでした。就職活動は企業から自分への〇×評価をされていると感じていたのが、自分の言葉で話すようになってから、その会社の仲間になれるかを確認するコミュニケーションの場に変わりました。そうすると、5年後も10年後も働いていられるのか想像できるようになりました。

今はリモートでの就職活動のため、直接会わないとなかなか分からないところがあると思います。その中でも、自分らしい言葉で伝えることの大切さは変わりません。自分がその会社で将来にわたって働き続けることをイメージして活動してください。

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