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カルビーの新工場を自らの手で実現する

“次の時代を担うのはあなた”の意を込め、2024年4月入社の新卒採用に合わせてはじまった連載「NEXT is NOW」。現場で活躍しているさまざまな社歴や職種の人財を紹介しています。

今回は、新工場の立ち上げに取り組む「次世代生産プロジェクト」に所属し、大学の専門分野とは異なる新しい仕事に挑戦している藤井雄大さんです。入社後4年間は北海道工場で機械のメンテナンス業務を担当。その経験を生かし、現在は2024年に一部稼働開始予定の新広島工場の加工ライン※の設計を担当しています。
※加工ラインは、工場内で商品をつくるまでの一連の工程(ポテトチップスであれば、原材料であるじゃがいもの投入から商品の箱詰め・出荷まで)

藤井 雄大(ふじい ゆうだい)
カルビー株式会社
次世代生産プロジェクト 技術開発部 制御技術開発課
2016年新卒入社。大学院理工学部機械知能システム理工学科専攻修了。
北海道工場のポテトチップス製造課 包装保守チームを経て保全課に異動。主に機械のメンテナンス業務を担当する。2020年に技術本部に異動し、2022年から技術開発部に所属。現在は「次世代生産プロジェクト」のメンバーとして広島新工場の立ち上げに従事している。趣味はゴルフとスノーボード。

新工場の加工ラインを設計する


―はじめに現在の仕事内容を教えてください。

藤井:「次世代生産プロジェクト」のメンバーとして、新広島工場※の「堅あげポテト」の加工ラインの設計・施工を担当しています。具体的には、機械のレイアウトを考えたり、機械メーカー様とのやりとりを通して機械の選定・設計を行ったりしています。担当する加工ラインが稼働開始する2025年3月期に向けて日々業務に取り組んでいます。
※参考記事:2037年の未来人につなぐ、カルビー創業の地、広島でつくる次世代型スマート工場|THE CALBEE

―広島新工場ではどのような加工ラインを目指しているのでしょうか。

藤井:今回は機械の自動化を進めることがひとつの目標です。自動化によって、工場で働く皆さんの業務負担や人員不足を軽減できると考えています。“工場”というと、機械が生産している様子が思い浮かぶと思いますが、工場では生産以外にも清掃や点検など複数の工程があります。どこをどのように自動化するか決めるには、工場の皆さんがどのようなオペレーションで動いているのか、ヒアリングすることが欠かせません。皆さんの要望を吸い上げることも仕事のひとつです。

―仕事のやりがいはなんですか。

藤井:カルビーの主力商品の加工に携われているのは嬉しいですね。約18年ぶりの新工場設立に関わる大きなプロジェクトなので、プレッシャーもありますが、同時に強いやりがいも感じます。過去に経験したことのない仕事なので、情報収集をして挑戦する日々です。

北海道工場で生まれた仕事への想い


―現在は技術開発部に所属している藤井さんですが、以前はどのような仕事をしていたのでしょうか。

藤井:入社してから4年間は北海道工場で機械のメンテナンス業務に携わっていました。最初の2年間は包装工程の保守としてポテトチップスラインや堅あげポテトラインの包装機のメンテナンスや設備更新工事、その後は保全課で工場全体のメンテナンスを担当していました。もともと機械を触ることが好きだったので仕事も楽しかったです。工場の仕組みやカルビーの主力製品がどのようなプロセスを経て最終製品となるかについても知ることができました。

―工場での経験が今に生きていますね。

藤井:はい。北海道工場では工具1個の使い方から教えてもらいました。当時先輩が言っていた “機械は嘘をつかない”という言葉はずっと心に残っています。機械の不調は偶然起きるものではなく、必ず調整やメンテナンスに原因があるということです。機械に不調が出ると、加工ラインの皆さんが困ることになります。だからこそ一つひとつの作業に丁寧に取り組みます。仕事をする上で、この言葉は自分のベースになっています。

―今後の目標を教えてください。

藤井工場のニーズに応える加工ラインを完成させたいです。加工ラインを設計している私たちにとって第一のお客様は工場の皆さんだと思っています。使いづらい工場ではいい商品が作れないと思いますので。使いやすい加工ラインをつくるということは常に心掛けています。

機械メーカー志望から一転、飛び込んだ菓子業界


―カルビーに入社したきっかけを教えてください。

藤井:合同説明会にカルビーの担当者が来ていて、興味本位で話を聞いてみたことがきっかけです。私は工学部で、同学部の大多数は機械系の企業に就職しています。ですから、当時カルビーの説明会にはほとんど人がいませんでしたね。私もそれまでは機械メーカー一択だったのですが、話を聞いてみて仕事内容が想像できない“おもしろさ”を感じて興味を持ちました。選考の中で社員と出会い、カルビーの雰囲気に魅力を感じるようになっていきました。半導体メーカーや自動車メーカーへの就職も最後まで考えていましたが、面接で自然体の自分でいられたことが決め手となって入社を決めました。当時面接官だった方と今では一緒に働いています。

―カルビーはどんな会社だと思いますか。

藤井:アットホームで人を大事にする会社だと思います。子供が生まれた時も、上司が背中を押してくれて育休を取得することができました。そして、私が一緒に働く社員は安全第一の気持ちが強いです。機械は壊れたら直せますが、人の身体は一生もとに戻せないですから。安全と引き換えられるものはありません。

―最後に、就活中の学生の皆様へメッセージをお願いします。

藤井:私自身、機械メーカーではなく菓子メーカーのカルビーに入社したことは挑戦でした。視野を広げることで新しい世界が広がると思います。カルビーの中にも専門分野を超えて活躍している人がたくさんいます。専門分野にとらわれないで、いろんなことに興味をもって挑戦してみてほしいです。

文、写真:瀧澤彩

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